Tashiro Archi-Atelier

 
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tashiro@archi-atelier.com
044-733-3105
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

Profile
田代計画設計工房
田代 敦久 -Atsuhisa Tashiro-
さそり座 A型

なにより食べることが好き。和・仏・伊・ 中華・エスニック等
おいしいものならなんでも。

年に数回の海外・国内旅行の目的は ほとんど食べること。
又同じくらい体を動かすことが好き。日常的にスイミングをしているが、
他にスキー・自転車も。

Personal hobby
カーレースに年に数回参加。
レース参加車はスーパーセブン。

あとは英会話とお茶(表千家)を永く 続けてはいるが身に付いているかは、はなはだ疑問。
英会話は、色々な職種の友人が集まって、週一度事務所で。
ネイティブの講師を招いている。
原則英語で会話だが、授業後のビールタイムは楽しいひととき。
Super 7 -スタイルにほれる-

 スーパーセブンの記事(写真)が最初に頭にガツンと来たのは、 今から20年位前のことだろうか。
その時の印象が「なんて美しい車なんだろう」だったのを良く覚えている。たいていのセブンフリークはスペックやパフォーマンスから入ると思うのだが、私の場合はその形態だった。

 「形態は機能に従う」という初期モダニズムの教文の様な言葉があるが、まさにその言葉を車で形にしたスタイルに、私はすっかりのぼせ上がってしまったのだ。片思いのまま数年。その間に随分と自動車雑誌からセブンの記事やカタログは集めたが、なぜか実車にふれてみようという気にはならなかった。といってもそれは私のクセで、他の車を手に入れる時でも同じ傾向がある。いや車だけではなく例えば初めて聞くCDを買う時でも試聴をして買うなんてことはけっしてなく、買って家に持ち帰り、さてオーディオにのせて出てくるその最初の音(声)に感激したい という気持がある訳だ。もちろんがっかりすることも当然あるのだが、それは自分の眼力がなかったか、運が悪かったとあきらめられるサッパリした性格も下地にあるかもしれない。というわけで約12年前に最初のセブン、コスワースBDR 4VALUE 150HPを手に入れた時もわが家にセブンが到着するまで動かすことはおろか座席に座ったことさえなかった。 しかし思っていた通りの狭いシートに腰をおろしシートベルトを締め上げてキーををひねった瞬間の感激は忘れることはないだろう。つまり大正解だったわけだ。

■快楽と苦痛■
 それからは それまでのどんな車にもなかった快楽と苦痛をセブンで味わうことが出来た。 快楽が大きい分 苦痛も大きいというか その逆なのか、ともかくこれ程 乗り手の感情に与える振幅の大きな車は 他にはないだろう。

極く一部のスポーツカーを除くと(それとてセブンの比ではないが) 何万何千とある乗用車にはおもしろくもおかしくもない全く乗り手の人生そのもの(失礼)といった車の中にあってセブンの存在は この時代では奇跡といえる。そしてこの先いつまで生き延びられるのか、とても気になるところ。

私の仕事は建築の設計だが、設計事務所に設計を依頼して住宅をつくる人は全体の1%以下。つまり“住い”にとてもこだわるごく一部の人のみが私たちの門をたたくのだが、逆にこの様に不況で着工軒数が減っている時でも以外と設計事務所を訪れる人の数は変らないものなのだ。

セブンがこの先生き残る為には、実はセブンの数を今よりあまり増さないという一見逆のロジックが成り立つ気がしている。それを考えると一般の人に判断のつかない“セブンもどき”が増えてより“快楽”を求めるセブン乗りをあちこちで見かけるとどうしてもいらだちに似た感情を押え切れない。

正直ボクスホールに替えてからはあまり公道を走る機会は減った。しかし一度公道へ出るからには最初の感動を忘れることなく正しいセブン乗りでいたいと考えている。

S.O.C.J. ニュースから
■カーレースの魅力■
 日常生活において 緊張のあまり喉がカラカラになるという経験は そうザラにはない。しかし レースのシグナルが点滅し始める前の数分間は そんな貴重?な 時間を毎回体験することになる。大袈裟にいえば 死と面と向うことになる十数分の始まりだ。私の参加しているレースは スプリントのせいぜい15分程度のものだが、その時間の密度の濃さは何にも替えがたい。むろん 参加する以上は 常に上をめざしたいが、ここ数年の忙しさは 私から海外旅行と レースの練習時間を うばい、参加する事に意義を見い出す有様である。それどころか毎回の参戦すらおぼつかない昨今だが 何とか続けていきたいと考えている