Tashiro Archi-Atelier

 
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orks 田代計画設計工房
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出会いから竣工まで  〜等々力の家〜
家ができるまで

家が建つ前のさら地状態の土地。(敷地面積139.39㎡)
-建築条件-
・1種低層住居専用地域40/80

・高度地区
・風致地区

3/23 実施設計、見積り中。風
風致、宅地造成の許可が下りる。画像は、緑化計画計算書・図面を添付した書類と地盤調査の書類。
風致などのあらゆる申請書は事務所で作成し、役所へ申請。
この時点で本申請(確認申請書)の提出。
4月 確認許可下りる。
5/1 地鎮祭
お天気も良く、気持ちの良い日に恵まれました。
地鎮祭と同時に地縄張りも行なわれました。
地縄張り(じなわばり):
建物」位置を決めるため、建物を囲むように敷地内に縄(テープ)を張る作業
5/18 現場:地盤改良・・・スウェーデンの結果、地盤改良が必要な土地なのです。。。ここ数日お天気が悪いので、少し遅れ気味ですが、予定通りです。(監理は毎週火曜日の13時頃行っています)
スウェーデン式サウンディング試験(静的貫入抵抗を測定):
簡易的な試験で、土地の硬軟及び締まり具合を知るための試験。土地内で3箇所以上にロッド(棒)の先端にスクリューをつけたものを地面に垂直に突き刺して行なう。荷重による貫入と回転貫入を併用。地盤の許容応力度、基礎杭の許容支持力を求める。
5/20 プレカットの図面上がってきました。チェックが終わると現場では基礎工事に入ります。
プレカット:
コンピュータが自動的に木材を加工するように、機械にプログラムして製材する。特殊なことをしない限りは正確な加工ができる。プレカットの図面には梁や柱の大きさ、継手位置、レベルなどが記されている。
今年は早い時期から台風が来ましたが、お天気がよい日が続きますように!
5/25 表層改良も終わり、遣り方に入る。BMから柱の芯、基礎の位置などが決まり、建物のボリュームがでてきたような・・・
凹凸になってます。地盤の上に割栗石を敷いて、突き固めます。
その上に防水シート、捨てコンクリート(無筋)を打ち、配筋、コンクリートを打ち込んで基礎を作ります。
べた基礎なので凹凸部分全て一体に打ちます。
パイプがあちこちに見えます。基礎を作る前に予め通しておきます。パイプは水まわり(浴室や便所など)の排水管などです。基礎などの土台ができた後ですと、基礎の立ち上りなどに穴を開けなくてはならなくなってしまいます。
そうなると、強度は下がるし、施工上も良くないです。
木で組んであるのが遣り方です。柱の芯とか壁の外形の位置とか色々な部分の位置が記されています。
この遣り方が基準にした地盤に対して水平でないと大変!
曲がった建物になってしまいます。

糸(水糸)が張ってあるのは通芯などの位置
BM(ベンチマーク):
土地と建物の高さの基準を決める点。BMが建築物の高さの基準になるので、動かないように注意する。この敷地の場合には道路側ブロック塀の端(敷地境界の石杭)に決めました。
表層改良:
地盤の土t地盤改良用のセメントを混ぜ合わせて固化させる工法。地耐力と地盤の安定(不同沈下を防ぐ)を計ります。
6/15 基礎工事が終わり、配管類の埋め込み、設置の作業が始まりました。
・ホールダウンを取り付けるアンカーボルト16㎜とアンカーボルト12㎜(写真左)
・風呂場の基礎(写真右)
全体を眺める・・・。
だんだん間取りが見えてきました!
基礎地盤面から基礎の上までの高さは30cm以上(建築基準法)
アンカーボルト:
基礎と土台を締結する金具。(上記写真~小さいほう)出隅、入隅から2m以内。土台の継手端部に入る。
ホールダウン:
基礎と柱を締結する金具。
6/22 上棟の日。お天気がとてもよく、工事も順調に。ただ、真夏日となってしまったため、職人の方も汗だくでした。1階はいいのですが、2階は想像以上に過酷な作業となりました。熱射病にならないように休憩しながら。
いつもより沢山の人が居ます。各現場から応援に駆けつけた大工さん達です。
午後には垂木がかかりました。垂木と梁、桁を緊結するくら金物が使われています。
左半分が住居のため、天井ができています。天井が出来上がると1階部分は涼しいです。
今回は屋根断熱なので垂木がかかってもそこからが大変です。大工さんの仕事はまだまだ続きます。遅くまで作業をしていました。屋根を断熱することで夏も涼しく快適に過ごせると思います。
クレーンで屋根材を吊って2階に運びます。トップライトも運び込まれました。

こんな暑い中、建て主さんも私と一緒にしばらく居てくれました。建て主さんからの冷たいジュースの差し入れに職人さんたちも笑顔でした。ご馳走様でした。
ひねり金物:
屋根の一番高い部分、棟木から軒に向けて斜めに下りてくる垂木(たるき)と梁、桁を緊結する金物。くら金物も同じ意。
7/6 屋根にパネルも張れ、外観の骨組みはほぼできあがりました。
風致地区なので、敷地からある程度距離を離して外壁を決めますが、今回は条例に基づき、特例を受けていますので、少し大きめに見えます。
柱間に大きな開口部があります。ここには窓がはめ込まれます。トップライト(左画像に。見えますか?)はめ込まれました。窓上の横材は「まぐさ」窓下の横材は「窓台」細かいピッチで入っている柱は間柱で455㎜間隔で入っています。
斜めに入っているのは筋違いで、これは構造上とても重要なものなので欠いてはいけません。(ただし、たすき掛けにするためやむをえない場合、必要な補強をした時は例外)

筋違い(すじかい):
引張り筋かい:厚1.5cm以上幅9cm以上の木材または、径9mm以上の鉄筋。
圧縮筋かい:厚3cm以上幅9cm以上の木材。
端部・接合部の破断体力よりも筋交軸部の降伏体力を大きくする。(鉄骨はこれとまったく逆です。)
7/27 今日は・・・今日も?暑かったです。この暑さの中、屋根ができていました。ガルバリウム(平葺)です。職人さん、とても暑かったでしょう。。。
屋根、軒裏部分。
この家では屋根断熱の手法を取り入れました。二重屋根になっている間から通気をとっています。
そのためか、この暑さでも2階が普通の家よりもかなり涼しいです。
サービスバルコニー。
お子さんが小さいことも考慮して縦ざん間隔なども小さめに設計しました。
写真はまだ途中段階です。この色はさび止めの色です。工事中で剥がれた部分をタッチアップで塗りなおしています。
台所の勝手口ドアもつきました。
写真からは見えませんが、リビングから外に出る窓は段差のないバリアフリーにしてます。
8/3 この時期は色々な人が出入りします。大工さん、電気・水道などの設備関係の人、建具屋さん、板金、鉄骨屋さん。質疑を交わし図面上で不明瞭なところの打ち合わせをして収めていきます。
廊下などの床は仕上がっているので養生してあります。
床材は無垢で、カバを使用しています。
8/10 今日は風呂場入口の建具の寸法を計りにガラス業者さんがきていました。そろそろ階段も造る段階になってきました。
外玄関、下駄箱部分。
洗面室から風呂場を見たところ。
8/25 階段ができ、2階へ梯子を使わずに行けるようになりました。内壁はまだ、断熱材が露出していますが、合板や、ラスボードを張り仕上げていきます。
幅木はH30㎜
階段はベテランの大工さんでも一呼吸置いてから造るそうです。
9/7 現場は動いていますが、細かい部分の工事で目に見える変化はないです。階段の手摺とリビングのサイドボードができあがっています。
大工さん作のサイドボード。図面の通りにきっちりと作ってくれます。造付けの良いところは持ち込み機器(ビデオなど)に寸法が合わせられる。というところです。
天板、取手は集成材。
引戸はMDF。
9/21 内壁も外壁もあと少しで仕上がります。10月中旬辺りに竣工検査受けられそうです。工事全体順調です。
窓枠(右:写真)仕上がりました。障子が壁に引込みになります。外観はクリームに近い山吹色になる予定です。
壁面全体に収納スペースができました。大量の本などが収納できそうです。
材はメルクシーパインです。
9/28 階段の手摺に色がつきました。そろそろ竣工間近です。
左、黄色い手摺。小さなお子さんが居るので、ベランダ同様、間隔を狭くしました。
右、便所ですが、これから設置します。

10/5 便器などの衛生機器、洗面所、便所のカウンター、キッチンなどの造付け家具が全て取り付けられました。
2階便所。
手洗いカウンター

引き込み式の扉。
洗濯機が入ります。
洗面所の手洗い。
サイドボード、キッチン(右)
10/15 今日は役所の完了検査がありました。無事終了しました。
役所の方が持っているスケール。
釣竿のように長さを調節できます。
これで軒高などが違反していないか調べます。

グラスファイバー製で10万円もするそうです!高いですね・・・。
今日はお天気がとても良かったので、見上げると空がターコイズブルー。
道路正面から。
まだ、ポストと扉がついていません。
奥に見えるのは内玄関です。既製品ではなく、造っています。
10/26 今日も大雨でした。先月から晴れの日はごくわずか。お天気が良くないと写真もなかなか上手く撮れませんし、職人さんも暗い中での作業なので大変です。
外観はこんな感じです。
また晴れる日があったら再度撮りなおします。
造作した車庫扉と玄関入口です。木材はウリン。よく、高級デッキ材として使用されています。
とても硬いので、加工が難しく、職人泣かせ(ノコの刃がボロボロになってしまいます・・・)なのですが、仕上がりはとても綺麗です。
キッチンのガス台。
コンロのメーカーはハーマンです。ガスなので、強火で中華料理などが美味しくできると思います・・・。
正面に壁付されているのはグリーンハイキ。換気扇です。
キッチン、洗面所などの家具類はお馴染みの浜島工房、浜島さんが各家に合わせて、使い勝手の良いように設計&施工をしてくれます。


■竣工写真
玄関 階段下便所 洗面所
浴室から 書斎 子供部屋
浴室 階段室 2F便所
キッチン
左下キッチンの写真ですが、ガスレンジの下の角も利用し、収納に。
実はキッチンの角は敷地が変形のため、建物の形状も直角ではなく、角度がついています。
なので、収納の引き出しはレールをそのままはめ込むと、引き出されません。方法はここでは秘密ということで・・・。   
竣工写真→こちらをクリック!
建築面積 53.94㎡ 延べ面積 107.88㎡ 木造2階建